担当者が変わったら対応も変わった

地元福岡県内の江戸前期に向けた調査。
調査対象地域の大庄屋文書及び庄屋文書がその自治体の文化財課に所蔵されていることが分かり、早速閲覧申請をしました。

ここの文化財課には、何度か古文書閲覧のために訪問しており、これまで何の問題もなく閲覧することが出来ていました。担当の学芸員の方とも何度もお会いしていますので、直接行ってもすぐに閲覧させて頂くような関係が出来ていました。

ところが、今回連絡を取ってみたところ、いつもの学芸員さんは今年3月で早期退職され、4月から新しい若い担当者の方に変わっていました。この方が担当者になってから外部からの閲覧希望がなかったようで、初めての古文書閲覧希望者が私だったようです。

特に前任者からの引継ぎもなかったのか、「どのように対応してよいか分からないので、いろいろと相談して決めたい。最大で1週間ほど回答を待って欲しい。」ということでした。

それから本当にちょうど1週間後に連絡を頂いたのですが、閲覧を許可するのかしないのかなかなか理解し辛い言い回しが続いた上、結果的に「閲覧は難しい。」ということになりました。

閲覧は難しいと言われて「はい、そうですか。」というわけにはいかず、「これまで何の問題もなく出来ていたものが担当者が変わったというだけで出来なくなるというのは、同一組織としてはおかしいのではないか。」という主張の1点張りでなんとか閲覧許可を得るところまできました。まずは、文書目録を確認するため、明日の午後に訪問させて頂きます。

大きな組織ではあまりないことですが、組織が小さいと担当者が変わるだけで制度自体が変わってしまうことがあります。この文化財課の前担当者氏とはせっかく良好な関係を築いていましたが、構築し直しです。