基本調査終了

1年2カ月を要した基本調査が終了しました。
本来であれば、もっと早く終えることが出来たはずなのですが、昨年3月~7月末までの5カ月もの間、新型コロナのため図書館や史料館が使えなかったことが大きかったです。

今回の調査の決め手になったのは、調査対象の地域に残されていた「区有文書」です。

この区有文書は、もともと地元の公民館に所蔵されていたのですが、公民館では専門的な保管が難しいということで、10年ほど前にその自治体の教育委員会に寄託されたものです。

ところが、寄託されて以降、箱に入れたまま全く未整理の状態であるため、一般に閲覧させることが出来ないと断られていました。それが昨年の2月のこと。

未整理でまだ担当の学芸員さん達も内容を調べておらず、目録も出来ていないということなのですが、それではいつ公開されるようになるのかと伺ったところ、「いつになるか全く分からない。」という回答でした。

10年もの間、放置状態だったのですから、この先いつ公開出来るようになるのか分かったものではありません。

このため、こつこつと閲覧のお願いを続けていました。

ただ、これと同様のことは以前に別の自治体でも経験があり、木箱に入れられたまま未整理状態で閲覧不可だった古文書を「今回だけは特別に。」ということで、3日間書庫に閉じ籠って閲覧させて頂いたことがありました。

このような経験を有していたことや、ここの教育委員会に影響力を持っておられる方々の支援を受け、11カ月後の先月になってようやく閲覧を許可され、これを決め手として調査を終えることが出来ました。

結局、基本調査が目標とする1800年前後を大きく超えて、寛文10年(1670)出生のご先祖様まで判明させることが出来ました。

「家系調査は簡単には諦めないこと!」これに尽きます。