料紙「やまとうた」

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何か良いものはないかと時々覗きに行く書道用品店で、なかなか趣のある料紙を見つけました。「やまとうた」という料紙です。

料紙を何に使うかというと、戸籍家系図をご依頼頂いた方にお渡しする額入り家系図に使用します。

この額入り家系図は、A3サイズの料紙に縦系図を印刷して木製の額に入れているものです。普通の和紙を使っても悪くはないのですが、料紙を使った方が深い味わいが感じられます。

料紙というのは、平安時代に仮名文字を書く用に開発されたもので、和紙に色を染めるぼかし染めや金銀の箔を粉末にして上から振り落とす砂子ぼかしなどの技法を用いて美しく仕上げられています。

画像の説明

これまでも料紙を使っていましたが、それ以上に気に入ったものでしたので、早速購入し、見本を作ってみました。

画像では実際より明るく軽い感じになってしまい、本当の良さが伝わり難いのですが、渋い柄と色合いの随所に蒔かれた金粉がきらめいており、なかなか結構なものです。

25枚で3,520円と少々割高なのですが、これからはこの料紙を使用したいと思います。