番地・番屋敷・屋号などの一覧表

地元郷土史会の方から貴重な史料を頂きました。

大正初期に作成されたもので、今回の調査対象地区の番地と番屋敷だけではなく、家毎の屋号や当時の当主名までもが書かれているという優れものです。

たとえば、当時の1番屋敷は、現在の100番地であり、その家は「○○屋」という屋号で呼ばれており、大正初期の当主は誰々であるというものです。

この地区では、同じ苗字が多いためか、今も屋号が生きており、ご老人の方によると、「苗字で言われるよりも、○○屋と言われた方がピンとくる。」とのことでした。

この史料によって、ご依頼人のご本家の屋号が判明。
「空や」という屋号なのですが、なぜ「空や」なのかというと、集落の一番高いところに家があったからということでした。

その他、集落の角にある家は「角や」、集落の奥にある家は「奥や」というように、その家の場所から付けられた屋号もあれば、昔から鍛冶屋をしていた家は「カジヤ」、お菓子屋をしていた家は「菓子や」など、職業によって付けられた屋号もありました。

面白いのが「空カジヤ」。集落の高い場所にある鍛冶屋さんです。
集落に於ける場所と職業が一体化した屋号です。