明治8年の戸籍

九州内のある図書館で明治8年に作成された戸籍簿を見ることが出来ました。
それも写しではなく、原本です。原本を見るのは実に久し振りのことです。

その図書館で資料検索していたところ、「○○町明治八亥年戸籍」という表題の史料を見つけましたので、なんだろうと思って書庫から出してもらったところ、何と戸籍の原本だったというものです。

明治8年作成ですので、当然壬申戸籍の内容です。
だいたい以下のようなことが書かれていました。

氏神 ○○神社
寺  真宗 ○○寺
   ○○番屋敷居住 
     商 太物販賣
      ○○重吉亡次男

 天保十二辛丑四月廿日生   ○○嘉平

     ~以下省略(家族の情報など)~

微妙なものですので、○○が多いのはご容赦ください。

当時の戸籍で付きものの氏神と檀那寺が書かれています。また、旧城下町なので商人が多く、「商」の後に業種が書かれています。

この戸籍は今回訪問した調査とは無縁の地区のものですし、今後都合よくこの町の調査が入る可能性は極めて小さいと思いますが、好奇心を抑えきれず、ノートに全て書き写してしまいました。(撮影・複写とも不許可のため)

本来の目的にはないことに酔狂にも長い時間を掛けてしまったため、予定が大きく狂ってしまい、また来なければならなくなってしまいました。