個人所蔵の古文書調査その2

個人所蔵の古文書調査その1の続き

一昨日ご許可を頂いた旧庄屋家のお宅へ古文書の調査に伺いました。

赤の他人に江戸時代から伝わる重要な古文書をお見せ頂くわけですので、まずはそのことを丁寧に謝し、その後古文書を収蔵している場所だとご案内頂いたのが中庭に建つ蔵の中でした。

旧家の蔵に入るのは2年ぶりです。

画像の説明

「滅多に使っていないから埃だらけだけど、勝手に好きなだけ見ていていいよ!」と仰って頂きました。

確かに、かなり埃に包まれたような空間で、ネズミか何かの糞も散乱しているような状況でしたので、車の中に常備している墓地調査用の作業服に着替え、マスクと手袋をして作業開始です。


蔵のあちらこちらに古い木箱が置かれており、中を覗くと古文書がぎっしり!
大量の古文書に感激しつつ読み進めましたが、こうなると時間の経過も空腹も分からなくなってしまうのが私の悪いところです。

あまり出てこないため心配されたご主人がお声を掛けて頂き、ようやく我に返る始末で、10時過ぎに蔵に入り、終わったのが16時半過ぎ。昼食も忘れて6時間半ほども籠ってしまいました。

ご主人が「そんな古い文書がそんなに面白いかね。」と呆れて笑われながら、最後にお茶とお菓子までご馳走になり、調査を終えました。本当に良い方で助かりました。

結果として、最も期待していた文書は残念ながら出て来ませんでしたが、決定的とまではいえなくても、有益となる文書は数点見つけることが出来ました。

撮影した画像も膨大な数になったため、これからじっくり整理して参ります。