古文書の所在①

現在、福岡県内にあったある藩に関わる家系調査をしていますが、調査に有益と思われる資料の一部が全く意外な場所にあります。

県内が最も多いのは勿論なのですが、国立国会図書館や東京大学史料編纂所などにも所蔵されているものがあり、なぜか愛媛県大洲市立図書館や京都大学文学部が所蔵しているものもありました。

これは、この藩に限らず、他の家系調査でもよくあることなのです。
しばしば、「宗門改帳はどこに行ったら見れますか?」などといった古文書類の所蔵場所を質問されることがあり、「探してみなければ分からない」と答えますと、何か私が教えることを渋っているように受け取る方もいて、こちらも不愉快になることもあります。

ただ、現実に古文書類というのは、意外な機関や個人が所蔵していることも稀ではなく、やってみないと分からないというのも事実なのです。

また、家系調査の過程で、地元の教育委員会や郷土史家の方などもその存在すら知らなかった古文書を見つけることもあり、その時の喜びは実に大きなものです。

(記:平成20年10月6日)

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